てんかんは老若男女が発症する病気の一つです。てんかんの原因や症状などは様々あり症状が軽いものや日常生活に支障をきたすほどの症状もあります。当サイトはてんかんについて原因や症状だけでなく治療方法についても幅広く情報発信を行っていきます。

てんかんの原因とは
てんかんとは発作を繰り返す病気
ちゃんと知っておこう

てんかんは突発的な発作を繰り返す病気です。
死ぬようなことはありませんが、大脳皮質にある神経細胞のバランスが崩れることにより、発作が起こってしまうと言われています。
脳のどの部位で異常が起きたのかによっても表に出てくる症状が変わってきます。
このような症状は脳の病気によって起こってしまうこともありますが、検査では脳に異常が見つからないこともあります。

この病気にかかる確率は人口の1%程度と言われており、日本には65万~85万人の患者がいると推測されています。
ちなみに、てんかんには発症しやすい年齢があります。
最も発症しやすいのは、新生児~乳幼児期の頃です。
20歳を過ぎると低下しますが、50歳以上になると再び増加します。
そして、70~80歳になると出生直後と同じくらいになるとされています。

てんかんの症状とは

てんかんの主な症状は意識障害や痙攣などの発作となっています。
周りが気付かないくらいの短時間のものもありますし、意識を失って突然倒れてしまうものなどもあるので注意しましょう。
また、発作にはいくつかのパターンがあるため、事故などを防ぐためにもきちんと確認しておくことが大切です。

大発作

大発作が起こると意識を失って倒れてしまいます。
目が開いたままになって呼吸が一時的に止まったり、痙攣を起こしたりすることもあるので注意しましょう。
体全身がこわばる発作のことを強直発作と呼んでおり、全身で痙攣が起こる発作や体がこわばってから痙攣が起こる発作、力が抜けて立っていられなくなる発作などが起こることもあります。

部分発作

倒れてしまった男性部分発作というのは起きている時に両手足が一瞬だけピクッと動いたり、少しだけ意識が飛んでしまうなどの症状のことを言います。
また、意識はあるのに首や目が勝手に動いてしまう運動発作も部分発作の一つです。
他にも意味の分からない言葉を発したり、はっきり喋ることができなくなる失語発作などが起こってしまうことがあります。

会話の途中などで突然意識を失い、体の動きが止まってしまう発作もありますし、ぼんやりとしたまま動き回る発作が起こることもあるとされています。
このような発作が起こってもすぐに回復することがほとんどですが、意識を失っていた間のことは覚えていないということです。

また、見た目では分からない自覚症状のみの発作が起こってしまうこともあります。
体の一部がしびれたり、感覚が無くなる場合は自律神経発作が起こっていますし、感覚発作が起こると視覚や聴覚などに異常が起こってしまいます。
不安や恐怖を感じてしまう精神発作という症状が起こることもあります。
これは精神疾患のように感じるかもしれませんが、検査をして脳の神経細胞の過剰興奮によって引き起こされていると分かればてんかんの症状と診断されます。

全般てんかん

全般てんかんは部分てんかんよりも脳波の異常が広範囲に及びます。
しかし、必ずしも全般てんかんの方が重症であるとは限りません。
全般発作の中には2~3秒ふっと意識を失うような症状もあります。
このような軽い症状だと本人も気付かないことがありますが、周りの人が気付くこともあるでしょう。
部分てんかんの中には全身痙攣が起こり、5~10分間止まらなくなってしまう症状などもあります。

痙攣はこの病気の典型的な症状の一つですが、人によっては痙攣を起こさないこともあると知っておきましょう。
発作の前触れは人によって感じることもありますし、感じないこともあるとされています。
また、前触れといってもなんとなく落ち着かないといったものから、吐き気など具体的な症状を感じる人もいます。

発作のきっかけも人によって異なっており、テレビの光が刺激となって発作が起こってしまったという話もあります。
また、精神的な緊張が引き金になってしまうこともあるとされています。
発作のきっかけで最も多いのは寝不足や疲労の蓄積、過度のストレス、環境の変化などと言われています。

てんかんの原因には何がある

脳がダメージを受けている様子てんかんとは病気や脳の損傷によっておこる慢性の脳の疾患であり、脳の中を流れる微量の電気信号が乱れることで大脳ニューロンの活動が異常になり、失神や痙攣などの発作を繰り返すとされています。
発症時期は3歳以下が最も多く、その次に18歳くらいまでの思春期に多いということです。

発病する原因はいろいろありますが、大きく分けて特発性てんかんと症候性てんかんという2つの種類があります。
特発性てんかんというのは検査をしても異常が見つからず、原因不明とされることがほとんどです。
発病してしまった人のほとんどは生まれた時から発病しやすい体質と考えられています。

症候性てんかんは脳に何らかの障害が起きたり、脳の一部に傷がついてしまうことが原因とされています。
出生時に脳に傷がついた場合や脳炎、髄膜炎、脳出血、脳梗塞、アルツハイマーなどが原因で脳が傷を受けた場合、症状が起こってしまうことがあるということです。
この場合は全般てんかんではなく部分てんかんであることがほとんどです。
問題が起きた直後から症状が出ることもありますが、数年経ってから症状が出ることもあります。

知的障害の人は発症しやすい

ちなみに、知的障害のある人はこの病気を発生しやすいと言われています。
また、脳に何か問題があってこの病気を起こす場合、それによって知的障害を引き起こすこともあります。
小さいころに頭を打った経験のある人は多いでしょう。
そのようなことが気になる人もいるかもしれませんが、頭にこぶができた程度の怪我なら基本的にこの病気とは無関係とされています。
外傷によってこの病気を発症するのは、事故などかなり強い力が加わった場合のみです。

脳血管障害

50歳以降に起きるてんかんの原因で最も多いとされているのは脳血管障害です。
脳血管障害は脳卒中と呼ばれることもあり、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などが含まれています。
脳血管障害になると脳の神経細胞がダメージを受けてしまいますし、年齢を重ねるごとに筋力も弱ってしまうので転倒しやすくなります。
頭部の外傷によるリスクも増加しやすくなりますし、この病気の原因となる脳腫瘍のリスクも増えてしまうでしょう。

てんかんは遺伝する?

血縁者にてんかんを発症した人がいると遺伝の可能性について気になる人もいるでしょう。
この病気の多くは遺伝しないと言われています。
しかし、この病気自体が直接的に遺伝するのではなく、この病気になりやすい脳の構造異常が遺伝する場合はあると考えられています。
こちらは間接的な遺伝と言えるかもしれません。

この病気になりやすい傾向がどのように遺伝するのかについてはまだよく分かっていません。
今後の研究によって明らかになっていくでしょう。
ちなみに、良性とされているてんかんは年齢によって発症しやすさが異なってきます。
症状によっても異なってきますが、ほとんどの場合は思春期くらいまでには治るものだと考えても良いでしょう。

てんかんは死に直結する病気ではない

てんかんは突然意識を失ったり、手足が震える痙攣のような症状が何度も起こることが特徴です。
直接死ぬような病気ではありませんが、危険に繋がることもあるので注意しましょう。
てんかんと診断されても薬をきちんと服用し、日常生活における対処法を実践すれば普通の生活を送ることができます。
発作などが起こると大変ですし、周りの人に迷惑をかけてしまうこともあるため、正しい対処法を知っておくと良いでしょう。

睡眠不足やストレス、疲労の蓄積により、発作が起こりやすくなると言われています。
18歳以前の場合は試験前などに発作が起こりやすくなると言えるでしょう。
試験前の勉強は余裕を持って計画的に行うことがポイントです。
また、テレビの見すぎやゲームのやり過ぎにも注意が必要です。
強い光で発作が誘発されることもありますし、熱中しすぎて寝不足になってしまうこともあるでしょう。
それが発作の原因になってしまうこともあります。

監視や救助体制が整っていれば運動などは問題なく行うことができます。
しかし、水泳を行う場合には注意が必要です。
水の中で発作が起こった場合、救助が難しくなってしまうことがあります。
流れが速い川や深い海などは避けた方が良いでしょう。
また、スポーツに熱中すると疲労が蓄積しやすくなることも注意が必要です。

旅行に行くと布団や枕が変わってしまいますし、睡眠リズムが崩れることでなかなか寝られなくなってしまうことがあります。
寝不足も発作の原因になってしまうことがあるため、睡眠薬などを利用すると良いでしょう。
また、疲労の蓄積が気になる場合はゆったりとしたスケジュールにするのがおすすめです。
海外旅行に行く時はかかりつけ医に英文の診断書を書いてもらっておくと安心です。
薬も多めに持って行った方が良いでしょう。

日本は外国よりも風呂場での事故が多いとされています。
それはシャワーではなく湯船に肩まで浸かってしまうことが多いためと考えられています。
また、入浴の場合は水泳と違って一人で過ごす時間が長いため、もしもの発作の時に救助が遅れやすいという特徴もあります。

できれば誰かと一緒に入ったり、シャワーだけで済ますのが無難です。
どうしてもお湯に浸かりたい場合、お湯を少なめにすると良いでしょう。
また、入浴中は家族に声をかけてもらうようにすると安心です。
風呂場に鍵をかけるのはやめましょう。
滑りやすく転びやすいので発作が起きた時に備えて柔らかいマットなどを敷いておくのも良いかもしれません。

てんかん治療薬の使用上注意点

てんかんの診断を受けていても妊娠や出産は可能となっています。
しかし、薬を飲んでいる場合は注意しましょう。
薬の中には胎児に影響を与える成分が含まれていることがあります。
症状を抑えるために薬を飲む場合はドクターと相談し、胎児への影響が少ないとされる薬に少しずつ変更していく必要があります。
そのため妊娠は計画的に行うようにしましょう。
妊娠中や出産時に痙攣が起こった場合、母体や胎児に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

この病気の患者はほとんどの職業に就くことができますが、一部の職業は法的に制限があります。
また、発作が起きると安全が保証できない仕事や事故のリスクがある仕事なども避けた方が良いでしょう。

てんかんって完治する?

てんかんが完治するまでの流れについて知りたいという人もいるかもしれません。
この病気は完治するまでに時間がかかってしまうと言われています。
まずは、治りやすいタイプと治りにくいタイプがあることを知っておきましょう。

薬を使えば発作を抑えられることが多いですが、薬で発作を抑えらることができなかった場合は手術が必要になります。
新生児~乳幼児期に発症した場合は治りやすいとされています。
診断を受けて薬の服用など適切な治療を行うことにより、ほとんど発作を起こすことなく生活することができるでしょう。
この場合は薬のみで発作を抑えることができますし、完治できる可能性が高いと言われています。

脳というのは年齢を重ねるごとに発達していきます。
そのため若い頃にてんかんを発症した場合は脳の傷が残っていても発作が起こらなくなっていくということです。
10人中8~9人は薬による治療をストップできると言われています。
割合としてみると結構高いと感じるかもしれませんが、自己判断で薬の服用を中止するのは良くありません。

一般的に薬をストップできる目安は2年以上発作がなく、脳波が安定しているということです。
2年以上発作がないことは自己判断できますが、脳波が安定しているかどうかは検査を受ける必要があるでしょう。
根気よく治療を続けることが大切であり、再発しなくなったら完治と考えることができます。
時間はかかってしまいますが、きちんとドクターの指導を守るようにしましょう。

大人のてんかんの完治は難しいとされています。
成人になってから発症した場合は薬の服用で発作を抑えられることは多いですが、薬をやめると再発しやすいということです。
生まれつきのてんかんは年齢を重ねるごとに脳が発達していくため、自然に発作が起こらなくなると言われています。
しかし、大人の場合は既に脳が発達し終わっているため、年齢を重ねても脳は変化しなくなりますし、完治が難しいということです。

完治のためには長く治療を続ける必要があります。
5年以上発作が起こらなければ完治と言えるでしょう。
また、ドクターと連携して定期的な脳波の検査を続けることが大切です。
自己判断で薬の減量や中止をしてしまった場合、再発のリスクが高まってしまうので注意しましょう。
薬の服用によって2年以上発作がない場合でも、数年後に再発してしまうことがあります。

どのような状態が完治と言えるのかは人によって異なってきます。
完全に薬を飲まなくても良い状態にしたいという人もいるかもしれませんが、薬は飲んでも発作が無くなれば良いという人もいるでしょう。
また、治りやすいタイプでも薬を終了してから二度と再発することはないとは言い切れませんし、場合によっては再発してしまうこともあるとされています。
そのため再発のリスクを考えるなら、薬をずっと飲み続けた方が良いかもしれません。

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