てんかんは老若男女が発症する病気の一つです。てんかんの原因や症状などは様々あり症状が軽いものや日常生活に支障をきたすほどの症状もあります。当サイトはてんかんについて原因や症状だけでなく治療方法についても幅広く情報発信を行っていきます。

てんかん患者は運転免許を取ることができるか

てんかんという病気については、ご存知の方も多いでしょう。
脳疾患の一つで、ニューロンと呼ばれる、脳の神経細胞に発作が起きるのが特徴です。
この発作にはけいれん、一時的な意識消失、あるいは特殊な行動を取るなどいくつかのタイプがあります。
その他にも手足が硬直する、瞬間的に筋肉が収縮するなどといった発作が起こることもあります。

このような症状が現れるため、かつてはてんかん患者は、自動車免許を取得することができませんでした。
しかし2002年の道路交通法改正により、てんかんと診断された場合でも免許を取ることが可能になりました。
もちろん、これにはいくつかの条件があります。
また患者が一律に免許を取れるのではなく、あくまでも個別の症状をチェックしたうえで、車の運転に支障がないと認められた場合に限り、許可されることになります。

まずてんかんの発作が5年以内に起こっていない、そして今後発作が起こる恐れがないと医師が判断しないと、免許を取得することはできません。
また、運転に支障をきたす発作が過去2年以内に起こっておらず、これからも起こる可能性が低い場合、さらに経過観察を1年間行った後、意識障害や運動障害を伴う発作が起こらず、今後その可能性がない場合は、運転免許取得の条件を満たすことができます。

そして発作が睡眠中にのみ起こっている場合も、運転免許を取得することが可能です。
かいつまんでいえば、運転に支障をきたす原因となる発作が、2年間起きていないことが最低条件となります。
ただし運転免許取得が可能であっても、トラックやバスなどの大型免許や、タクシーなどの第2種免許は控えた方がいいでしょう。

てんかん患者が免許を取得する場合は、まずてんかんであることを申告し、さらに医師に診断書を書いてもらいます。
この診断書を公安委員会に提出した後に、免許を取得するようにしましょう。
詳しいことは、最寄りの警察署の運転免許窓口で問い合わせることもできます。

てんかんが原因で死亡事故が起きた場合の処罰

それでは、もしてんかん患者の運転が原因で、死亡事故を起こした場合はどのようになるのでしょうか。
てんかんが原因で起こった自動車の死亡事故は、今までにも何件かありましたが、かつては自動車運転過失死傷罪が適用されるケースがほとんどでした。
しかし、てんかんが原因となって起きた自動車事故、特に死亡事故が増えたことにより、その後自動車運転死傷行為処罰法という法律が制定されました。

この法律は逆走や飲酒運転、あるいは無免許運転などによる危険な運転で、死傷事故を起こした場合が対象となっていますが、特定の病気がある人が、その病気がもとで正常に運転が出来ず、事故を起こした場合にも適用されます。
この特定の病気には、てんかんも含まれます。
2014年からは、この法律の適用範囲が広がり、死亡事故、傷害事故いずれもかなり厳しい処罰がくだされます。

たとえばてんかんを含む特定の病気が原因で、正常運転ができなくなり、死亡事故を起こした場合は懲役15年以下となっています。
また傷害事故の場合は懲役12年以下です。
これは、飲酒運転や薬物による運転で死亡事故、あるいは傷害事故を起こしたのと同じくらいに、厳しい処罰となっています。

つまり、てんかんの患者であっても、発作が一定期間ない、あるいは限られている場合は運転免許は取得できますが、もし病気が原因で死傷事故を起こした場合は、きわめて重い処罰があるということです。
ですから、免許を取る前にこのことをきちんと把握する必要があります。

また特定の病気というのは、何もてんかんだけにとどまりません。
たとえば統合失調症であるとか、睡眠障害がある場合、低血糖症などの場合も運転時の判断を見誤り、事故を起こす確率が高いので、これらの病気で免許取得を考えている場合も、まず医師に相談するようにしましょう。

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